TNLメディアジーン、AIと新たなリテール戦略でアジアのメディア市場をリードするためグローバル展開を強化

2023/09/28 TNL Mediagene
TNLメディアジーンは、アジアをリードする独立したデジタルメディアグループとして、そのリーチをさらに拡大する計画を発表しました。現在、29のブランドと月間2億以上のページビューを有する同社は、AIと新たなリテール戦略を用いて、東南アジアと欧米に進出します。また年次カンファレンスでは、メディアマーケティングにおけるAIの応用や国際ブランドマネジメントの未来戦略についても議論しました。これらの取り組みを通じて、マーケティングの効果を向上させ、デジタル変革を加速させることを目指します。

TNLメディアジーンは、2023年9月22日に年次カンファレンス(以下、本カンファレンス)を開催し、The News Lens Co.(以下、TNL)と株式会社メディアジーン(以下、メディアジーン)との経営統合により、アジア最大の独立したメディア、コンテンツ、テクノロジー、データ、AI、そしてeコマースグループになったことをあらためて報告しました。経営統合後、グループは29のブランドを持ち、累計で月間2億以上のページビューを有しています

本カンファレンスは、グループ共同創設者兼CEOのジョーイ・チャン、グループ統合ディレクターのリチャード・リー、グループ新規事業開発ディレクターのエドワード・シュー、iCook共同創設者兼CEOのフォックス・シャオが主宰し、日本と台湾の国境を越えたブランド運営、AIデジタル変革、メディアと新たなリテールビジネスの可能性という、今後のグループの三大戦略について議論しました。

特別ゲストとして、台湾マイクロソフト グローバルパートナーソリューションビジネスグループの副社長ロス・ツァイ氏、91APP最高プロダクト責任者のハッピー・リー氏、GoGoWeiqiマーケティングディレクターのヨーヨー・ワン氏も、ディスカッションに参加しました。

グローバルグループとしての今後の計画

グループCEOのジョーイ・チャンは、「台湾と日本の経営統合は、双方にとって初の試みであり、この国を越えた協業のモデルは今後、東南アジア、欧米、その他の国際市場でも再現され、フライホイール効果を生み出すことが期待される」と述べました。2023年5月の正式な経営統合以来、私たちはリソースの統合と交流を密に行っており、「1+1>2(1+1が2よりも大きい)」戦略を実現し、日本のデジタル変革を加速させる方法を模索しています。

今回の経営統合は、台湾と日本のメディアリソースとテクノロジーの強みを結集し、アジアのデジタルメディア市場に新たな活力を注入する重要な節目です。今後、私たちは以下の分野に注力していきます。

▼国境を越えた事業展開の強化
台湾、日本、および東南アジアでの市場シェアを拡大し、グローバルメディアプラットフォームを創出。

▼データ活用の深化
ファースト/サードパーティデータを組み合わせ、ブランドクライアントにより正確なマーケティングサービスを提供。

▼テクノロジーイノベーションの加速
AI、ビッグデータ、その他のテクノロジーへの投資を続け、メディアマーケティングに新たな変化をもたらす。

▼メディアとEコマースの統合
台湾と日本の市場でコンテンツコマースとリテール広告ビジネスの開発を加速し、顧客により価値あるサービスを提供。

本カンファレンスの三大テーマは、国境を越えたオペレーション、生成AI、メディアと新たなリテール戦略

エドワード・シューは、TNLとメディアジーンの経営統合により、台湾と日本のクライアントやブランドにとって、主要なパートナーとなるであろうと強調しました。また、台湾と日本のクライアントは、それぞれの国の文化に精通した窓口と協力でき、ブランドの運営、メディア広告、マーケティング、コミュニケーションなど、国を越えた異なる文化圏の多様なサービスを享受できます。

本カンファレンスで、ディープラーニングとコンテンツコマースにおける最新のアプリケーションを紹介しました。グループ統合ディレクターのリチャードは、私たちがAI技術への投資を継続することで、メディアがコンテンツの制作の効率と正確さを向上させるだけでなく、より良いユーザー体験を創出し、広告の効率を上げることを明らかにしました。また、コンテンツコマースの開発にも積極的に取り組んでおり、メディアブランド内での商品販売量とコンバージョン率の向上を図ります。

91APP最高プロダクト責任者のハッピー・リー氏は、コンテンツコマースとリテールメディアネットワークの概念の発展により、リテールとメディアがタグやデータ連携で「オーバーラップ効果」を生み出す可能性があると補足しました。eコマースやブランドが消費者の関心を発見するのに役立ち、新たな販売の機会を生み出す可能性があります。

生成AIが人間の知性に取って代わるかどうかについて、リチャードは、AIはコンテンツの生産効率を向上させるのに役立つものの、人間の思考能力を完全に置き換えることはできないと述べました。人間の思考能力はAIと補完しあい、より良いコンテンツを共同で創り出すことができます。

台湾マイクロソフト グローバルパートナーソリューションビジネスグループ副社長のロス・ツァイ氏も、生成AIは非常に良いツールだが、従業員の生産性を向上させたり、企業の内部プロセスを加速させたり、あるいはビジネスのニーズに合わせてカスタマイズされたアプリケーションを見つけるためには、人間のアイデアが必要であると考えています。

TNLとメディアジーンの経営統合は、アジアのデジタルメディア市場において重要な出来事です。私たちは強化されたリソースと能力で、ブランドやクライアントに優れたサービスを提供し、アジア市場での成功を支援します。


TNLメディアジーンについて

TNLメディアジーンは、アジア最大級の次世代デジタル&テクノロジー・メディアグループです。デジタル読者に大きな影響力を持つ、包括的で深みのある多様なコンテンツを提供しています。 ゼロパーティ、ファーストパーティ、サードパーティのデータベースを持ち、AIデータ分析とマーケティング技術を組み合わせることで、当グループは効果的にユーザーインサイトを把握し、ユーザーと企業にとって信頼できる情報とサービスを提供します。

TNLメディアジーンは、中国語・英語・日本語によるニュース、テクノロジー、ビジネス、スポーツ、ライフスタイルをカバーする21の複合メディアブランドと、4つのEコマースプラットフォームを運営しています。
また、13の子会社で構成され、台湾、香港、日本に560人以上のスタッフが在籍しています。投資家には、The News Lensのシード投資家であるNorth Base Media、YouTubeの共同設立者スティーブ・チェン、Twitchの共同設立者ケヴィン・リン、シリコンバレーの有名投資家ティム・ドレイパー、日本のデジタル広告代理店デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社、株式会社ファンコミュニケーションズ・代表取締役社長CEOの柳澤安慶氏などがいます。

詳細は当グループのウェブサイトをご覧ください。
 

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時事問題、ビジネス、テクノロジー、ライフスタイル、スポーツなどに関するニュースや解説をお届けする、アジアの次世代デジタル&テクノロジー・メディアグループです。 AIデジタル技術、クロスプラットフォームの統合、多様なジャンル、包括的な視点を備えた国際的メディアグループとして、私たちは世界中の読者に、文脈に応じた、価値があり、信頼できるコンテンツとサービスを提供しています。
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