TNL メディアジーン、生産性向上のための AIイニシアチブを発表 – 「AIオーディエンス + AIクリエイティブ」のリリースなど–

2025/06/26 TNL Mediagene
  • 5つのインテリジェントモデルを活用し、言語モデルと生成技術を統合してマーケティングプロセスの自動化を実現するAIエージェント製品「AIオーディエンス + AIクリエイティブ(AI Audience + AI Creative)」をリリース
  • 独自開発のAI搭載コンテンツ管理システムで、メディアブランドの編集効率の向上とコンテンツの露出拡大を支援
  • ディスプレイ広告最適化にAIを活用したシステムを導入し、メディア&ブランデッドコンテンツ事業部門の売上成長を促進
  • AIの積極利用により、前年同月比でグループ全体の人的資本集約度を5%削減(2025年5月末時点)

 

東京に本社を置くアジアの次世代デジタルメディア&データグループであるTNLメディアジーン(Nasdaq: TNMG、以下「当社」)は、当社の生産性向上に焦点を当てた AI を積極的に活用した新しい取り組みを発表しました。これには、AI エージェント製品「AIオーディエンス + AIクリエイティブ」のリリース、AIを活用したディスプレイ広告の収益最適化、およびAIの積極利用によるグループ全体の人的資本集約度の5%削減などが含まれます。
 

AIエージェント製品のローンチ – 「AIオーディエンス + AIクリエイティブ」

当社の子会社であるAd2iction(以下「Ad2」)は、言語モデルと生成技術を統合したAIエージェント製品「AIオーディエンス + AIクリエイティブ」をリリースしました。これにより、マーケティングプロセスの自動化を最大70%向上させます。

「AIオーディエンス」は、以下の5つのインテリジェントモジュールを接続しています。

  • 1,800万件を超えるオーディエンス行動データに基づく消費者インサイト
  • 「Retrieval Augmented Generation(RAG)」技術を活用した迅速な戦略策定
  • ブランドと市場データのシームレスな統合(顧客データの融合)
  • 動的なオーディエンスマッチングアルゴリズム
  • およびリアルタイムで生成される意思決定支援オーディエンスレポート

これらすべてがマーケティングの精度向上に貢献します。

また「AIクリエイティブ」は、低コストで目を引くアニメーション広告を迅速に生成し、コンテンツの柔軟性を向上させ、企業やブランドがより少ないリソースでより良いマーケティング成果を達成することを支援します。

独自のAI搭載システムで多言語化戦略を実現

当社の技術チームは、新たなAIツールの開発とテストを進めています。初期の社内テストでは、昨年導入された当社の独自AI搭載コンテンツ翻訳・配信システムが、5,000件を超える記事を処理したことが確認されています。
直近の四半期では、このシステムを使用して1,200件を超える記事が成功裏に公開され、各記事の平均編集時間は1時間未満でした。重要なマイルストーンとして、5月における「ルーミー インターナショナル中国語版」のコンテンツの50%以上がこのAIを活用した翻訳ワークフローを利用しました。これらの機能は、今秋予定されている「ビジネス インサイダー インターナショナル中国語版」のローンチにおいて、スケーラブルで効率的な多言語コンテンツ生産を実現する上で重要な役割を果たすでしょう。

ディスプレイ広告最適化にAIを活用し売上成長を促進

当社は2023年初頭に、ディスプレイ広告のパフォーマンスを最適化するためのAI駆動エンジンを搭載したディスプレイ広告最適化プラットフォームを導入しました。ディスプレイ広告は、メディア&ブランデッドコンテンツ事業部門の主要な収益源の一つです。この最適化の取り組みにより、一部のメディアにおいて、導入前のRPM(Revenue Per Mille)率と比較して、ページビューあたりのRPMに大幅な増加が見られました。

AIが生産性向上を推進し、コスト最適化を実現

当社はGoogle GeminiをGoogle Workspaceに統合し、AIを活用して組織の生産性向上を実現しています。主な活用事例には、メールや文書の作成・要約、多言語翻訳とリアルタイム支援による会議の生産性向上などが含まれます。AIの体系的な活用を促進することで、生産性が向上し、グループ全体の人的資本集約度が前年同月比で約5%削減されました(2025年5月末時点)。

AI関連イベントの開催とコミュニティの育成

今年5月、当社はアジア最大級のAIイベント「2025 Generative AI Conference」を共催し、業界関係者約1,000人の参加を達成しました。また、2025年にギズモード・ジャパンとテックインサイダーとの共催で、読者向けの「AI First Lounge」イベントを2回開催しました。これらの取り組みは、AIを積極的に活用して社会を進化させることを目指すメディアを中心としたコミュニティの育成を目的としています。

「AIは当社および業界においてゲームチェンジャーとなり、今後も当面は引き続き重要な役割を果たしていくでしょう。当社は、AIのメリットを収益面とコスト・効率面の両面で最大限に活用するため、事業を強化する多くの取り組みを実施してきました。当社の新製品、AIエージェントである『AIオーディエンス + AIクリエイティブ』もそのひとつです。事業計画や無機的成長に向けた広範な戦略的イニシアチブにおいて、AIはM&A戦略の重点領域であり、評価基準と内部の障害がクリアされた場合、AI分野の企業買収に積極的に取り組む予定です。また、当社はアジアにおけるAIの採用とイノベーションの触媒となることを目指しており、最近開催した『2025 Generative AI Conference』は、その好例です」と、共同創業者兼CEOのジョーイ・チャンはコメントしました。

「当社は、保有メディアであるギズモード・ジャパンとインサイドを通じて、AIのメリットとAI活用が社会をどのようにより良い方向に変革できるかに注目してまいりました。戦略的レベルでは、AIへの取り組みがメディア業界にとって不可欠になると早期に認識し、その反映のため、時間をかけて事業に複数の重要な変更を加えてきました。そしてメディア事業から組織運営に至るまで、AI を統合する取り組みにより、読者により優れた情報とより魅力的な視聴体験を提供できると確信しています。人間によって作成されたコンテンツの品質とメディアの信頼性を損なうことなく、むしろ強化する AI の活用方法を、グループ全体で模索していきたいと考えています」と、共同創設者兼社長の今田素子は述べています。

これらの AI 導入の取り組みは、AI を活用して組織全体の効率とイノベーションを推進するという当社の取り組みを反映したものです。


▼TNLメディアジーンについて

TNLメディアジーン(Nasdaq: TNMG)は、日本の株式会社メディアジーンと台湾のThe News Lens Co., Ltd.という2つの独立系デジタルメディアグループが2023年5月に経営統合して誕生した、東京に本社を置くメディア企業です。事業内容は、ニュース、ビジネス、テクノロジー、サイエンス、フード、スポーツ、ライフスタイルなど、幅広いテーマを扱う中国語、日本語、英語のオリジナルメディアおよびライセンス契約メディアブランドの運営、代理店からの需要が高いAIを活用した広告・マーケティングテクノロジープラットフォームの提供、さらにeコマースやクリエイティブソリューションの展開です。政治的中立性、若い世代へのリーチ、そして質の高いサービスを強みとしています。アジア全体で約500名の従業員を抱え、日本、台湾、香港にオフィスを構えています。 

https://www.tnlmediagene.com/ja-jp

本件に関するお問い合わせ
E-mail:pr@tnlmediagene.com

 

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